NEURODIVERSITY・UNITED
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脳形式の違い

 

人間の脳にも形式のヴァリエーションが存在します。それは健全な「違い」であり、どれか一つが“正しい”、あるいは“望ましい”などという基準は存在しません。それぞれが人類にとって必要不可欠な存在です。

 

ここではニューロティピカル形式(NT形式)の脳と、オーティスティック形式(AS形式)の脳の違いに重点をおいて書きます。

*ニューロティピカル(NT) = 定型脳の人・マジョリティ

*オーティスティック(AS) = アスペルガーを含むニューロマイノリティの一種

 

もちろん、どちらも人類の存続を支えていますが、双方の活動内容は大きく異なります。

地球上においては人類そのものが一つの大きな生命体です。‘人類’という生物にとって、私達人間は人体における‘血液’のような役割を果たしています。NT形式は赤血球、AS形式は白血球のように機能しています。

 

赤血球の主な役割は資源などの‘循環’です。白血球の主な役割は様々な‘治癒’です。赤血球は血管内の流れに沿って動き、血管内で活動します。白血球は血管内の流れとは無関係に遊走し、血管内に留まらず身体中の必要箇所にて活動します。

 

血液の働きを人間の働きに置き換えると:NT形式の役割は人類社会における基本的な資源循環を維持することにあります。生命の流れです。休むことなく循環させ続けることで人類の生命を維持しています。

 

AS形式の役割は人類社会における健康管理です。治癒が必要な個所を敏感に察知し、その部分を細部まで確認し、集中的に改善を図ります。歪みや不調が放置されれば、いくら資源を循環していてもいずれ死に至ります。進化を促進することも人類の生命維持には欠かせません。(*「ニューロマイノリティの活躍」もご覧ください)

 

NTから見れば、「資源循環」に適した脳の働きが“正しい”、そして“望ましい”と思えるのは自然なことですーNT形式にとっては確かにそうです。ASから見れば「健康管理」が最重要課題であり、それを遂行することが正しく、望ましいことです。

 

そして、これほどまでに異なる‘役割’を拠点にプログラミングされているNTとASとでは、感受性や思考回路、価値観や判断基準、様々な能力の現れ方、物事の解釈からコミュニケーション方法に至るまで、すべてが異なるのは当然です。機能が赤血球と白血球ほどに違うのです。

 

従って、NTとASとでは同じ文化で同じ言語を話していても意思の疎通が難しく、互いの意図を理解できずに行き違うことが多くなります。その場だけを見れば、まるで互いの‘役割’の遂行を妨げているかのように思えてしまいます。しかし、それぞれの多様な特性を活かした働きがあるからこそ人類の繁栄が成り立っているのです。

 

あなたがNT、AS、その他どのニューロタイプに属していたとしても、あなたの知識、所持品、住環境、仕事などを含めた日々の生活の隅々までもが、あなたとは異なる脳形式の人間の働きがあることによってあなたに与えられているものです。その事実を探究し、あなたが自分とは異なる種類の人達に支えられて生きているという現実を直視すれば、人類における脳の多様性とは、あなた個人にとっても生きる上で不可欠なものであることを認識するでしょう。

 

異なる脳の働きを持つ者同士が互いの役割をよく理解し、そして尊重し合うことは、人類と地球の健康にとって非常に重要なことです。

 

白血球(AS)を赤血球(NT)に変えることは不可能です。もしも可能であったとして、世界中のASをNTに変えたなら(あるいはASを完全排除したなら)、人類は自らの絶滅を引き起こすこととなるでしょう。これは憶測や予言ではなく、シンプルな理科です。

 

【平等とは異なるものを同様とみなすことではない;平等とは異なるものを異なるものとして尊重することだ】- Tom Robbins

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© Miyuki Kuwasawa - September 6, 2017