NEURODIVERSITY・UNITED
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Briannon Leeの子育て

 

ブリアノン・リーはオーストラリア人です。以前はバイオサイエンスの分野で働いており、現在は社会福祉の仕事をしながら3人の子供達をホーム・スクーリングしています。ブリアノンはクウィア(Queer - 性別を特定しない人)で、奥さんとの間に3人のお子さんがいます。5人家族の全員がオーティスティックで、何人かはADHDでもあります。

ブリアノン・リーのウェブサイト → https://briannonlee.com/

「ニューロダイヴァーシティ・パラダイムに基づく‘オーティズム介入’十カ条」のオリジナル英語版は下記URLになります 。

http://respectfullyconnected.com/2015/11/10-neurodiversity-friendly/

 

【10 'Autism Interventions' for Families Embracing the Neurodiversity Paradigm】

- Briannon Lee   November 4, 2015

 

【ニューロダイヴァーシティ・パラダイムに基づく‘オーティズム介入’十カ条】

 

子供がオーティスティックであることが判明すると、大抵の場合、すぐに介入セラピーに送られます。医療的な障害に対する型に嵌ったそのようなセラピーは、オーティスティックの子供たちを障害児とみなし、彼らが‘定型’の子供達と同じように遊び、コミュニケーションを取り、動作するように変えようとするものです。

 

それとは対照的に、ニューロダイヴァーシティ・パラダイムにおいてはオーティズム及びその他のニューロダイヴァージェンス(定型以外)を、自然で価値ある人類の多様性の一つとみなします。一種類の‘理想的’な脳または正しい脳の働き方などはありません;すべてに価値があります。子供にとっての一定の理想的な、あるいは正しい遊び方、コミュニケーション方法や動作などはありません;すべてに価値があります。

 

家族、保護者、そして医療関係者がニューロダイヴァーシティ・パラダイムを受け入れたなら、子供に対する‘オーティズム介入’はまるで違うものとなるでしょう。介入の対象はオーティスティックの子供達ではなく、彼らの置かれている社会的および身体的な環境です。オーティスティックの子供たちは家族やコミュニティによって、NT(定型)の発達軌道に沿うようにではなく、ユニークで価値ある人間として育つようにサポートされます。

 

1.オーティスティックの人達から学びましょう

 

家族一体として、オーティスティックの在り方、文化、ニューロダイヴァーシティ、そして(NT社会の中においての)障害・ハンディキャップに関して学びましょう。オーティズムの専門家は、オーティスティックの人達だけです;私達と私達の著作物を見つけてください。私達にあなたを教育するよう頼むのではなく、私達の声をよく聞いて、自ら学んでください。

 

2.子供にオーティスティックであることを伝えましょう

 

今すぐに、早くに伝えてください。オーティズムに関して、当たり前の物事として話しましょう。オーティスティックであることがお子さんにとってどういう意味を持つのかを探究しましょう。障害というものについて説明し、オーティスティックが社会によってハンディキャップを負わされている事実を説明しましょう。幼いうちから自分自身であることに対する誇りと、人権に対する理解を持たせましょう。

 

3.ストレスを感じることや有害な環境にはすべてNOと言いましょう

 

インチキ療法、‘普通化’させる集中セラピー、過剰な社交、そして不適切な学校環境にはNOと言いましょう。お子さんにストレスを感じさせるもの、身体を害するものには徹底してNOと言いましょう。お子さんが将来自分でNOと言える能力を育むための妨げとなるものには、どんなものであってもNOと言いましょう。早くから自己主張・擁護の手本を見せましょう。

 

4.生活のペースをゆっくりとしましょう

 

オーティスティックの子供たちは、自分に適した方法で、自分のペースで発育するための空間と時間を要します。‘生産的’で楽しい子供時代という懸念は、NT(定型脳の人)にとっての理想です。余分な活動や社交は一切なくし、日常の忙しさを減らしましょう。あなたのお子さんに合うペースを見つけましょう。お子さんの健康な発育のためには、自宅で静かに過ごす時間が非常に多く必要であるかも知れません。

 

5.五感の敏感性に対するサポートと対応を行いましょう

 

お子さんを近くでよく観察し、お子さんと話し合い、お子さんの五感のニーズに寄り添いましょう。クリエイティヴな方法で環境の改善に取り組みましょう(お金を沢山かける必要はありません)。五感に対する暴力からお子さんを守りましょう。ハンディキャップを持つ子供が必要とする対応として捉えましょう;他の子供たちが車椅子用のランプや通訳を必要とするのと同じことです。

 

6.お子さんの興味を尊重しましょう

 

正しい遊び方は存在しません。何かに特別な興味を持つことはオーティスティックの脳にとって良いことであり、オーティスティックの子供が学び、発育する自然な方法です。それを他の習いごとやセラピーに持ち込むため、何かを変えさせるための手段に利用してはいけません。お子さんの興味範囲を広げようとしたり、興味対象へのアクセスを制限したりしてはいけません。お子さんの仲間になり、その興味対象について学び、共有しましょう;しかし同時に、お子さんが一人で興味対象を楽しむ時間を欲しがることも尊重しましょう。

 

7.スティミング(自己刺激行動)をリスペクトする

 

スティミングはオーティスティックの子供や大人にとっては呼吸をするようなものです。それは心地がよく、私達が(環境や自分自身と)コネクトし集中できる感覚を与えてくれます。お子さんが自分なりのスティム(自己刺激行動)を開発し楽しむことを邪魔するのは有害です。お子さんが自分もしくは周りの誰かに危害を加えていない限り、お子さんのスティムする必要性をリスペクトしましょう;けして恥ずかしいなどと言ったり、止めたりしてはいけません。スティミングは美しいものです!

 

8.すべてのコミュニケーション方法を尊び、サポートしましょう

 

言語の発声によるコミュニケーションの発達には固執しないでください。人間同士のコミュニケーションは言葉の発声による会話だけではなく、他にも沢山あります。そして言葉の発声による会話をしないオーティスティックもいます。お子さんから発信される全てのコミュニケーションを尊重し、リスペクトある対応をしましょう。お子さんが家族や友人などと発声による会話以外の方法でコミュニケーションを取れるように、シンボルを利用したAAC、手話、タイピング、RPMなどのコミュニケーション・サポートへのアクセスを支持しましょう。

 

9.セラピーは最小限に、サポートと受け入れ態勢を最大限に

 

セラピーによる介入は健康に影響する問題がある場合のみにしてください。ご自分に問いかけてみると良いでしょう:「オーティスティックではない子供であった場合に、このセラピーを受けさせるだろうか?」お子さんが選んだ時にだけ家族やコミュニティに参加できるように、サポートや受け入れ態勢を整えることにあなたのエネルギーと努力を費やしましょう。オーティスティックの子供は他の子供と比べてより頻繁に、あるいは違ったタイミングにおいて、一対一のサポートを必要とするかも知れません。オーティスティックの子供たちは、無理なく学校やコミュニティに参加できるように受け入れ態勢を整えてもらう権利を持っています。

 

10. あなたご自身の神経認知の違いを探究しましょう

 

あなたご自身とお子さんの感覚、認知、そして社交のニーズなどの類似点を探究しましょう。あなたがご自分のユニークな脳を受け入れ、その価値を認めることは、お子さんのニーズを尊重し受け入れるために非常に役立ちます。オーティスティックの子供たちの多くはニューロダイヴァージェント(非定型)の親を持っています;あなたが自分自身の様々な違いを探究することで、自身に関する重要な何かを発見することに繋がるかも知れません!

 

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© Miyuki Kuwasawa - September 6, 2017